HOME分類作成方法
line

作成方法

作成方法

フィギュア製作の技法としては多くの方法があります。 多くは複数の素材と技法を混合する傾向にあり技法は素材とも密接に関ってきます。
ポリエステルパテを使用し、おおまかな形を盛り付けてから、硬化後に細工を施します。 無発泡ポリウレタン(レジン)を使用し、おおまかなブロック状の成形物をつくってから、削り出します。 石粉粘土など乾燥により硬化する粘土を用い、おおまかな形を盛り付けてから、硬化後に細工を施します。 焼成粘土など加熱により硬化する粘土を用い、おおまかな形を盛り付けてから、硬化後に細工を施します。
FRPをガラスクロスに塗り付け、形を整え、硬化後に細工を施す等があり、ほとんどの場合、完成したフィギュアはそのままでは長期の保存展示には向きません。 ポリエステルパテは硬化剤との化学反応が硬化後も続くため、経時劣化により収縮します。石粉粘土などは強度が不足しているため、わずかな振動で破損する可能性があります。 そのため完成したフィギュアを原型とし、シリコーンゴムと無発泡ポリウレタン(レジン)を用いて複製を行ない、複製したものを完成品として仕上げることが多いです。
ソフビ(PVC、ポリ塩化ビニル)製品の製作方法は粘土等で原型を作り、その後、シリコーンで型取りしてからワックスの原型を作ります。 そこで細部を修正してから表面を硝酸銀の還元による銀鏡反応によって導電化してから銅を電鋳によって積層します。 その後、ワックスを溶かして取り除いてから銅の金型の薄い部分を補強します。
量産時には熱硬化性の塩化ビニルのモノマーを入れた金型を高温の油が入った釜(オイルヒーター)に湯煎のようにして加熱し、この時、温度管理と加熱時間に注意してください。
熱により塩化ビニルのモノマーが重合してポリマーになったら金型をオイルヒーターから取り出して未反応のモノマーを戻して冷却してから金型から取り出します。 加熱時間が短い方が薄いソフビが出来きます。この過程を繰り返します。
こうしたガレージキットフィギュアは、高価で組み立て塗装に技術と労力を必要とする事から、購入層がもっぱら一部のマニアに限られていましが、近年では食玩フィギュアの製造ノウハウを応用して、中国などの工場で製造・塗装された精巧で安価な完成品フィギュアが流通するようになりました。



関連リンク
おすすめリンク